リシャール・アントニ 1938年エジプト、カイロ生まれ。トルコ人の父とイギリス人母の間に生まれる。 音楽が好きで学生時代はアルト・サックスを吹いたり、レコードを聞いたりすることに没頭して過ごした。 一度は冷蔵庫のセールスマンとなるが、音楽をあきらめ切れず、デモテープを作成しレコード会社に売り込む。 見事にパテと契約を結ぶことに成功し、第一段のレコードはポール・アンカの「君はわが運命」を仏語で収録した。こちらはヒットしなかったものの、3作目の「ヌーヴェル・ヴァーグ」が成功し、その名を知られるようになった。 アントニはイエイエの時代に活躍した一人だが、曲はバラードやフォーク調のもの、そしてツイストのアレンジなども手がけた。63年パリ・ナシヨン広場でのコンサートでは、20万人の観客を前にシルヴィ・ヴァルタンやジョニー・アリディらと共にステージに立ち熱い喝采を受けた。 その後、しばらくヒットからは遠ざかるが、68年に「恋のアランフェス」で再び返り咲き、以降も活動を続けた。
<代表曲> ヌーヴェル・ヴァーグ 〜 Nouvelle vague 500マイルも離れて 〜 Et j'entends siffler le train 風に吹かれて 〜 Ecoute dans le vent 恋のアランフェス 〜 Aranjuez,mon amour ル・シロ・ティフォン Le sirop typhon 妻に恋して 〜 Amoureux de ma femme