モーリス・アレクサンダー
名アコーデジオニスト、バンド・リーダー、作曲家。
警備員の父と、アパルとマンの管理人の母のもとに、パリの高級住宅街パッシで生まれる。
中学生の時に第一次世界大戦が勃発し、勤労動員され工場で働いていた。
1916年、友人からアコーディオンンを譲り受け、独学でマスターし演奏活動を始める。やがて自らの踊り場<ラ・ジャヴァ>を持つようになる。
ギタリストのジャンゴと共に活動していた1927年頃から作曲活動にも取り組み、フレエルやダミアにも提供した。第二次世界大戦中にはドイツで捕虜生活を
余儀なくされたが、その間も作曲を続け、終戦後には<ABC>や<アランブラ>、<ボビノ>にも出演した。
また、わが国でも1931年にアレクサンダーのレコード「巴里の屋根の下」が発売され第二次世界大戦の開戦までに約70枚のSP盤が市場に出回った。
その中には日本の歌謡曲「丘を越えて」「急げ幌馬車」(歌:藤山一郎、松平晃、淡谷のり子、二葉あき子ほか)なども収録され、日本国内での人気も高かった。


<代表曲>
―作曲― 歌手
こんな彼でも首ったけ Tel qu'il est (フレエル)
モーム・カチ・カチ La mome catch catch (フレエル)
二人の愛の街 La rue de notre amour (ダミア)
―演奏―
ラ・セーヌ La Seine
家へ帰るのが怖い J'ai peur de revenir
バラ色の桜んぼの木と白いりんごの木 Cerisiers roses et pommiers blancs